TOEIC学習の基本
1. 基本要素
TOEICの点数を上げるうえで基本の要素は以下の2つ。
・語彙(単語・熟語・語法・コロケーションなど、独立した要素)
・文法(仮定法・現在完了進行など、語彙にかかわらない英語の規則)
それを、以下の観点からのばしていくことが大切です。
・文字and音声 ・速さand正確さ
基本的には、「速さ」に意識を置くことが大切です。ほかのものはそのうち身に付きます。
2.点数ごとの教材選定
・500点まで
まずは英検2級をとることを目指してください。英検はTOEICと違って、何を覚えればよいのかが絞られているのがとても良いです。それでも2級ともなれば、英語の文法のほぼすべてを網羅しているといえます。翻って、2級に合格する実力を得るまではTOEICの問題集を解くのは後にしたほうが効率がいいでしょう。英検のガイドに沿って段階的に文法の力をつけていくのはとても効率がいいです。英検が嫌であれば、大学や高校受験の参考書がとても役に立つでしょう。入試問題を解いてみて、合格点に届くかどうかを見るのもとても良いです。
・500点以上
TOEICの教材を買いましょう。目安としては、750点と990点の2段階で十分です。細かく刻むよりも、点数の伸びが良くなるはずです。
3.学習方法
3-a 基礎練習(語彙・文法)
語彙と文法のそれぞれの参考書に取り組む際は、「速さ」に徹底的に意識を置いていきましょう。スキマ時間を使って単語帳と文法問題集に勝負を挑んでください。スピード感が大切です。ゲームの待ち時間とか、電車通勤の間なんかは、制限時間が短くてとてもいいです。集中力も保てるし、自分との闘い感がとても強くなります。
教材の使い方は、
1週目:脳みそを空っぽにして解きつつ、「よくわかってない」ものにマークする(準備、まだ学習の段階ではない)
2週目:マークしたものだけ解いて、ちゃんと解説を読む。(本当の意味での学習、以下繰り返し)
わかりきっている問題に何度も取り組むような時間の無駄は避けましょう。
3-b.総合演習(音読)
とにかく音読してください。リスニングにも、長文の読解速度にも、実際のスピーキングにも効果がある方法です。スポーツでいえば応用練習的な立ち位置。
教材のおすすめは、レベル順でいえば、中学の教科書<高校の教科書<Z会の「速読英単語」、「速読英熟語」、「リンガメタリカ」<「TED」あたりがおすすめです。
音読にも複数の種類があり、おおざっぱに言うと
・音読(読むだけ)
・オーバーラッピング(文字を読みつつ音声を追う)
・シャドーイング(文字を見ずに音声を追う)
の3種類があります。初見かどうかで難易度も変わってきますが、学習を考えると何度も同じものに取り組むことが大切だと僕は考えています。
音読で意識すべきことは、
・速さ
・正確さ(発音)
・意味
の3つです。何度も同じものにトライして、どれも完ぺきに近くなるまで取り組んでください。正確さに関しては担保が難しいですが、そこまで気にする必要はありません。ただ、近くに判定できる人がいる場合は積極的な活用をして行きましょう。
こんな感じですね。これを合計1日30分(語彙・文法・音読を各10分)やっていけば、1か月や2か月くらいでだいぶ点数が上がると思います。